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大宮盆栽村の歴史

“大宮盆栽村”(行政町名:さいたま市北区盆栽町)が誕生したのは,1925(大正14)年とされています。
1923(大正12)年の関東大震災で被災した東京・団子坂や神明町の盆栽業者が,盆栽の栽培に適した広い土地,きれいな水,空気,土(関東ローム層の赤土)を求めて大宮の地を選び,東京都文京区の大和郷(やまとむら)を参考に町づくりが始まりました。
ほぼ碁盤の目状に区切られた区画の間には,当時としては破格の広さを持った道が作られましたが,それを見た外部の人は「何を無駄なことを」と笑ったそうです。しかし,盆栽業者たちは「いつか人が自動車に乗って盆栽を見に来る時代になる」と考えていたのです。
また,盆栽業者と盆栽愛好家のための町を作るという明確な意図のもと,移住にあたっては「盆栽を十鉢以上持つ」「二階家は建てない」「垣根は生垣とする」「門戸を開放する」といった条件を定めました。開村当時盆栽業者が植えた桜並木は,今も春になると満開の花で訪れる人の目を楽しませています。
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